時々是パン紹介記

埼玉や都内にあるパン屋さんの珍しいパンの紹介記事を中心としたブログ

秋冬採りの人参は9月に蒔こう

今回の記事は家庭菜園をする方で「秋冬に人参を取りたい」という方への参考情報です。

昨日の段階で人参の発芽から更に1週間が経過しました。人参の状態は。

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本葉がはえるまでに成長していました。発芽時はちょっと弱々しい感じがあったので心配な面もありましたが、すっかり人参の芽らしくなり、更なる成長が楽しみな感じになりました。ただ、周りをみると・・・。

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細かい雑草のオンパレード状態っっっ。続いた雨で一気に生えてきたのでしょうか?ひどいことになっていました。仕方なく、ねじり鎌の平らな部分を用いて土をならす感じでまとめて除去。(雑草が小さく、根も浅かったために楽にできました)芽の周りははさみで除去しました。そして初の人参1回目の間引きです。今回は約2cm間隔で間引きました。

一方で先週蒔いた方の人参は。

 

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ちゃんと芽が出ていました。吸水処理(種を水に一晩浸けました。先週の記事を参照)をしている方(黄色枠)はしていない方(赤枠)と比べると、若干ではありますが発芽しているものが多いようでした。吸水処理をしていない方も後から生えてくる可能性もあり明確なことは言えませんが、吸水処理で発芽のスピードを早められるかもしれません。

そして以前人参の種を蒔き、芽が出なかったために小松菜で蒔き直した畝には、今頃になって人参の芽が育って本葉がついたものがちらほら見られました。この事から導きだした結論は

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 8月の暑さで種が休眠していた可能性がある。やはり今は秋冬に人参を採りたいなら9月に蒔いたほうが良いだろうということ。先週の記事でも書きましたが、温暖化傾向で8月の猛暑は近年は避けにくいです。7月に蒔いて発芽させることもできなくはないかもしれませんが、もともと人参は生育適温が15~20度と冷涼な気候を好むらしいです。猛暑に向かう7月、真っ只中の8月に種を蒔くのはいずれも人参の栽培に不適ではないかと思いました。もちろん涼しくなるとまた虫の活動が活発になるはずなので、防虫対策は考える必要がありますが。

 

発芽率5割の人参の種を発芽させるには

この記事は、秋蒔きで発芽率5割の人参の種を発芽させた経緯の備忘録です。その過程で自身が導き出した発芽させるためのポイントも記載しています。

(これから人参を栽培してみる予定だけど、発芽が難しいと聞くのだが・・・)等と思われている方の参考になれば幸いです。

 目次

1.小松菜の様子

水撒きを自然(雨)に全て任せて、前回から8日が経過した昨日、小松菜の状態は以下のようになっていました。

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わずか1週間で10~15cm近い長さに成長。普通に食べることができるレベルです。農薬を使わないため、一部に虫食いが酷いものも認められましたが、多くは穴が少し空いた程度でした。小松菜は成長しすぎると硬くなるので、20~25cmくらいの間で収穫するのが良いとされているようです。今回はもう少し成長の余地があるかと思ったので収穫の適当な時を見極めるために4割程度を残して収穫しました。

 

そして人参。種まきからの天候は数回一時的な雨が降り、それ以外は曇天、時より少し日が差すといった状況でした。先月の猛暑と比べると気温もだいぶ落ち着き、人参の生育にだいぶ良さそうな条件が揃っていました。その発芽の結果がこちらです。

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発芽大成功です。

一部は発芽していない部分もありましたが、ほぼ筋蒔き(一列に1粒ずつ間隔をあけて蒔いていく)に従って発芽していました。

 

2.発芽のポイント

今回蒔いた「冬取り人参」の発芽率は55%(5割)です。1回目の失敗の経験から私が導き出した、人参の種の発芽のポイント

 

1. 気温は30度程度まで。

人参の発芽適温はだいたい15~25度と言われています。やはり30度以上の猛暑では発芽は不可能に近いのではないかと思います。

8月が蒔き時と紹介されているところも多いですが、7月末から8月に蒔くと近年は間違いなく30度を余裕で超える猛暑の時季とぶつかります。ちょっと遅いようにも思えますが、今は秋冬収穫の人参は9月になり猛暑が和らいできたくらいに蒔くのが発芽にとっては良いのかもしれないと考えています。

 

2. 土は常に湿らせた状態にしておく。

やはり人参の発芽は水分に左右されるようです。私が実施した不織布のべたがけはかなり有効です。また、今回は前日に種を水につけて吸水させる処理を行ったのでそれも今回の発芽成功の要因になったかと思っています。今その検証ができないかと、残っていたもう一つの人参「時なし五寸」の種を吸水処理をしたものと、そうでないもので分けて蒔いて、発芽に違いが出るかを見ようと思っています。

 

3. 種の上からかける土(覆土)は少なくて良い。

2.とあわせて、これも人参の一般的な発芽条件の一つである光の条件を守るため、種蒔きの時に作った蒔き溝は浅く、0.5~1cm程度。かける土も種が隠れ溝が埋まる程度にしました。もちろん雨で流される心配も考慮して、土をかぶせた後は上からスコップを使ってならしたのちにスコップの裏面で土をトントン叩いて固めることを忘れずに行いました。

 

なお、2.で示した給水処理に関しては今回はコーティング加工されていないキダネでの場合です。コーティング加工されたものは吸水処理はできるかどうかわかりませんが、基本的な発芽条件は同じなので、結局それを守るための対策さえしっかりすれば発芽すると思います。

 

今回は種をまいてからの天候がかなり良かったので、これがもし晴れ続き、雨続きだったりした場合は発芽の状況は変わっていたかもしれません。こればかりは自然のことなのでどうしようもないのは本当に歯痒いですが、発芽させるためにやるべきことは全てやって後は天命を待つしかないのかと思います。

 

*最後までお読みいただきありがとうございます。興味を持ってくださった方、また次の記事や他の記事も読んでいただけると励みになります。そしてコメントや読者登録等もお待ちしています。

 

 

 

 

 

本物?ブドウの三冠王ナガノパープル

野菜栽培以外の記事2回目です。また食べ物、しかも業務スーパーで発見して買ったものになるのですが、今日はナガノパープルについて書きます。

少し前の話ですが私の好きなラジオ番組である「安住伸一郎の日曜天国」(TBSラジオ)の中でナガノパープルが長野県以外でも栽培されるようになり、千葉県のリスナーであるブドウ農家さんがナガノパープルの栽培に成功したという話がありました。

www.tbsradio.jp

そしてその番組の中で安住アナウンサーいわく「世の中は2種類の人間がいてナガノパープルを食べたことのある人と食べたことのない人です(笑)」とのこと。そこまで言うくらいのブドウならばちょっと食べてみたいなと思っていた矢先、先日業務スーパーに行ったら、何とナガノパープルが売られているのを見かけました。他のスーパーでも中々見かけなかったので、「あっ、ナガノパープルが売っている」と思いましたが、もっと驚いたのはその値段。なんと税抜きで398円だったのです。迷わず買いました。それがこれです。

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房ではなくカップに入ったものでしたが、中はちゃんとしていました。大きさはデラウェアレベルではなく巨峰より若干小さいくらいのもの。ナガノパープルの相場はスーパーで2000円くらいと聞いていたので、「本物だよね?」と思ってしまうほど。皮ごと食べられるというので、夕食のデザートに早速洗って食べてみることにしました。一口口にすると。
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「甘っ!!何だこれはっ!!!」

皮も種もなく食べやすい。そして何より圧倒的な甘さ。驚きました。中がどうなっているか気になったので包丁で切ってみました。

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皮と同化している果肉に、一目で分かるみずみずしさ、果汁がたっぷりと詰まっている状態でした。先にも述べましたが種もありません。

衝撃的でした。大きい、食べやすい、そして甘い。

シャインマスカットも同じように皮もと食べられ、人気があるものなので、そちらも買って食べ比べてみましたが、シャインマスカットよりも甘さが上のように感じました。これはもうブドウの三冠王と言ってもいいのではないでしょうか。

最後にナガノパープルは巨峰とリザマートという種類のブドウをかけあわせてできたもので、長野県須坂の長野県果樹試験場で育成されたため「ナガノパープル」と名付けられ、2018年より長野県外での生産が解禁となったようです。これから、長野県外で生産された「ナガノパープル」もどんどん出てくるのかもしれません。美味しいブドウが手ごろな価格で買えるようになったら消費者にとってはありがたいことですね。

 

2度目の間引きはねじり鎌、2度目の種蒔き吸水処理

前回1回目の間引きから6日目の昨日、土日が天気が良くなさそうだったので、有休をとって畑に来ました。この時季の小松菜の成長は早かった。先週はちょこっとした芽の状態だったものが、既に本葉3~4枚の成長した株になっていました。

               ↓ 所々虫食いも見られる。薬剤を使っていない証です。

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早速2回目の間引きを開始です。今回は6cm間隔で間引きました。(今回はピンセットではなく雑草を引き抜くことをメインとした「ねじり鎌」を使いました。

参考URL:草抜きをする時に使う鎌のご紹介 – 有限会社森田造園

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端の方の株は茎がひょろっとして倒れてしまっている感じでした。

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これについてはまだ育つ可能性を考えて土寄せしました。(土を根元にかけて寄せてあげました。)

そして間引きの途中で・・・。

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「あ!人参の芽じゃねえかこれ!」

前回蒔いて全滅したと思っていましたが、奇跡的に一つ発芽していたようでした。今となっては雑草も同じなのですが、なんかもったいなくて抜かずに残しておきました。

 

前回の芽の時ほどではありませんでしたが、どれを残しどれを除くかというところを考える必要があり間引きには時間がかかりました。    ↓間引き後の畝の様子

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そして間引き終了後に2週間前から準備してきた別の畝にもう一度人参を蒔いてみることにしました。残暑が続いていましたが来週は少し落ち着くのではないかという予報もあったので、前回使った「冬取り人参」の余りを使いました。

(余った種は冷蔵庫に保管していました。)

そして今回は前回人参を蒔いた後に知った、吸水処理による発芽率を上げる方法を試してみました。前日に瓶に種と水を入れて一晩置いておいたのです。

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2つの画像の土の色の違いますが、おそらく日の当たり具合です。右画像中央やや下の黄色く見えるものが種。

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もし、これもダメならまだもう一種類残っている方の人参の種も使って、更に挑戦するつもりです。(蒔く時季はもっと涼しい時季に遅らせるかも。)トライアル&エラーでやったります。

間引きにピンセット、トンネル作りは支柱を下げる

天気予報に反して一日晴れた昨日、間引きを予定通り行ってきました。水曜や前日のゲリラ雷雨の影響で芽がダメになったりしていないかと、内心穏やかでない部分はありましたが、不織布を取ってみると問題なく芽は育っており、双葉の脇に本葉がちょこっと出ているものがあちこちに見られました。

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間引きは小松菜栽培の各サイトを見る限りでは2回行い、1回目は本葉が1~2枚の頃に3cm~4cmの間隔を取る、2回目は本葉が3~4枚の頃に5cm~6cmの間隔を取るように行うとありました。筋蒔きをして種が2つ以上同じところに落っこちてしまったところは芽がこみいってしまっていましたが、事前に買っていったピンセットを使い、いらないと判断した芽を楽に抜くことができました。とはいえ、残暑厳しい炎天下で良し悪し見分けながら間引きしていくのはしんどく根気のいる作業でした。熱中症にならないよう水分補給と保冷剤での首筋の冷却を忘れずにしながらやりました。

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そして寒冷紗を用いたトンネルがけです。半円の支柱を約70cmおきに7本、両端は2本補強用の支柱を斜めに刺し計9本利用して枠組みを作成。

参考サイト

ymmfarm.com

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そして1.35m×5mの寒冷紗をかけて端をピン止めしておしまい・・・と思っていたのですが、いざかけて見ると「あれ、横幅が足りない、ギリギリ状態・・・」

ピン止めしている部分がかろうじて土についているくらいで、それ以外は結構隙間が空いてしまっていました。原因は支柱の高さ。1本1本をなるべく地面深くまで刺し込み直し高さを下げて、それでもまだ隙間ができる部分もあったので、端は全て土をかけてしまいました。

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 今回使った寒冷紗は遮光率22%。先程参考として示したやまむファームさんのHPにもありましたが、光を好む野菜は目が詰まった寒冷紗を利用すると、光が当りにくくなって良くないので20%前後が良いようです。

余談ですが、最初寒冷紗を買おうとした時に私は勘違いをしました。数値を見て、「20%か・・・小松菜は光が必要だからこれで良いのか?」と思いました。しかしすぐに「あ、これは透光率ではなくて遮光率かなら80%光を通すってことだ。全然問題ない。」

前回不織布を買った時には透光率90%とあったので20%しか光を通さないと思ってしまいました。資材によって統一されていないので混乱しそうです。統一してほしい。

 

その後今の畝の隣に更に別の畝を立てました。先週末堆肥と石灰をまき、今回肥料をまいてやはり平畝(10cm程度の高さの畝)にしました。来週末は土日が所用で使えないため、その次の連休中にまた別の野菜を育てる予定です。

 

 

 

 

 

小松菜の発芽は誰でもできる。

今朝、畑の土の乾燥状況と小松菜の発芽状況を確認するために畑へ行きました。言って確認すると土はまだ湿っており、なんと不織布の上から種を蒔いたところに緑の筋が!不織布を取って見てみると・・・

 


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発芽していました。人参の芽で一度失敗しているので、不安もありましたが、それを払拭してくれるかのようなちゃんとした発芽っぷり。さすがは初心者うってつけの野菜。発芽率90%は伊達ではありませんでした。

再び不織布を被せて水を撒いて今日は終了。日曜に比べて月、火曜日と少し気温が下がったことも幸いしたかも知れません。週末は様子を見つつ「間引き」(株と株の込み合ったところから適当なものを引き抜いて間隔をあけること。野菜の成長のために必要)

をしようと考えています。また、トンネルを作って「寒冷紗」(植物を保護するための布の一つで、今回は防虫に使います。)をかけておく予定です。

小松菜で蒔き直してみた

結局芽の出なかった人参。がっかりした先週末。来月入ってもう少し涼しくなるのを待つしかないと思っていた時、ふとひらめきました。

「人参じゃなくて、栽培が容易な小松菜で蒔き直してみればいいんじゃない。」

もともと発芽しにくいとされている人参に、猛暑の影響で発芽適温を超えてしまっているからダメなのならばと小松菜の発芽温度を調べてみると、サカタのタネの品種の一つ「きよすみ」では20~30度となっていました。他のサイトも見てみると適温はやはり25度くらいまでのようですが、耐暑性の小松菜もあり、しかも土の耕し方や、畝の作り方等ほとんど人参と同じ手順でできるため、人参の畝をそのまま再利用できると思い、ダメもとで今回蒔いてみることにしました。

  

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これまで使っていた人参の畝をもう一度軽く土をほぐして、雑草を取り除いたのちに表面を均して15cm間隔で3列の溝を作りました。

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種まきのために種の袋を破って出してみると

 「お・・・これも青い種だ」

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人参とは違い丸いビーズのような形でしたがやはり青く着色されていました。サカタのタネは着色されているものがほとんどなのかもしれません。

蒔き方も人参と同じ筋蒔きで1cm間隔で蒔いていきました。暑い中じっとしながら種を蒔くのは相変わらずしんどかったですが、人参の種よりはつまみやすく、落としやすかったです。

これに再び不織布を被せて水を十分に蒔いて作業終了。残暑は続きそうですが週明けは台風の影響もあり天気が崩れる日もある様子。少し気温が下がってくれることを祈りたいです。