時々是パン紹介記

埼玉や都内にあるパン屋さんの珍しいパンの紹介記事を中心としたブログ

堆肥の違い、初心者に無難な堆肥はどれか

今回の記事は初めて畑で家庭菜園をされる方が堆肥で迷っているような場合の参考情報です。

私が最近図書館で「まんがでわかる土と肥料」という本を借りたのですが、この本から得た情報等を元にしています。

堆肥には牛糞、馬糞、バーク堆肥等様々な種類があります。しかしながら、多くの野菜栽培の本や栽培方法を紹介しているネット上のサイトでは「種まきの1週間前に(完熟)堆肥を~kg蒔き・・・」といった感じで、時期と使用量は書かれているのですが、具体的にどの堆肥を使うかといったことは示されていません。最初私もネットショッピングで堆肥を調べた時に色々出てきて、違いって何だろうと思っていましたが、それについては良く調べず、とりあえず未熟な堆肥は良くないという情報を得ていたため、とにかく完熟とはっきり示された堆肥を買おうと思い、結果、以前写真にも上げましたがアイリスオーヤマの「完熟牛フン堆肥」を買いました。しかしながら後にあらためて調べていくと色々とわかってきました。

堆肥には野菜が育つのに適した土壌を作る土壌改良効果に加えて、養分を与えてくれる肥料の効果も持っています。

同じ家畜の糞でも鶏糞は化学肥料のように肥料の効果が高いですが、反面土壌の改良効果は牛糞に比べると劣るようです。※実際鶏糞は堆肥というよりは殆ど肥料という形で売られているようです。

一方バーク堆肥等植物性の堆肥は土壌改良性に優れていて、土をふかふかにしてくれる効果がありますが、肥料としての効果は殆どないようです。

また、堆肥の原料となる有機物は炭素と窒素の比率がその種類によって異なります。炭素÷窒素で出される比をC/N(シーエヌ)比と呼ぶようですが、この比が20前後の有機物は土の微生物にとって良いようで、米ぬかや牛糞はこれに近いようです。

ただ実際売られている堆肥を見ていると家畜の糞(動物性有機物)とわらとかもみがら等(植物性有機物)を混ぜたものが多いです。おそらく殆どの市販の堆肥がどれを蒔いても無難に野菜の栽培ができるように調整されているものと思われます。

それでもどれを使うか迷うと思います。私個人の見解としてはC/N(シーエヌ)比20に近い牛糞を主体にした堆肥を使っておけば初心者は間違いないと思います。これはもちろん私が牛糞主体の堆肥を使って小松菜栽培や人参の発芽に成功したということもありますが、上記に述べたように土壌改良性があり、肥料としての効果もそこそこはあるバランスが良い堆肥だと思うからです。商品としては先程紹介した「完熟牛フン堆肥」や「有機エース」等がありますので早速調べてみるのも良いと思います。「完熟」ときちんと表記されたものの方がより安心かもしれません。臭いが気になるという方もいらっしゃると思いますが、完熟なら余程敏感な方でなければそこまで気にならないと思います。(少なくともアイリスの堆肥はそんな感じです。)

www.google.com

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 下記は先週末に畑へ行ってきた時の人参の芽の写真です。

先行して蒔いた方は本葉が2枚出ておりました。2回目の間引きにはもう少し早いかなという感じでした。 

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後から蒔いた方はまだ本葉が出ていませんでした。これからの成長に期待します。

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 参考書籍

books.rakuten.co.jp