時々是パン紹介記

埼玉や都内にあるパン屋さんの珍しいパンの紹介記事を中心としたブログ

食のバリアフリー 健常者でも食べられる介護食品

今回の記事は、今時の市販の介護食品について、実際に私が買って食べてみて感じたことのレポートです。

身内に介護が必要な方がいらっしゃる方から、噛む力や飲み込む力が弱くなりちょっと普通の食事をしにくくなってしまった方等の参考情報となれば幸いです。

 

皆さんはユニバーサルデザインフード」をご存知でしょうか?私もドラッグストアの介護食品コーナーでパッケージを見たことがきっかけで調べて知ったのですが、健常者も通常の食事が困難な高齢者等も食べられる食べやすさに配慮した食品のことです。日本介護食品協議会というところが定めており、かむ力、飲み込む力の必要度合いに応じて「容易にかめる」、「歯ぐきでつぶせる」、「舌でつぶせる」、「かまなくてよい」の4つに区分されています。また、食べ物の「とろみ」(粘度)を調整する食品にもこの表示がされているものがあります。

 

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www.udf.jp

 

では実際に食事に何の問題もない、健常者の私が食べても美味しくいただけるのか?好奇心に駆られ、早速一つピックアップして試してみることにしました。

選んだのはアサヒグループ食品さんが発売する「バランス献立 肉じゃが」です。

区分は4区分中2番目に食べやすい「歯ぐきでつぶせる」

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 実際に中身を確認してみると、シチューのような流動状。普通の肉じゃがを煮詰めて、じゃがいもをドロドロに溶かしたらこのような感じになりそうです。具材はダイス状のじゃがいもと人参、フレーク状の肉、そして玉ねぎです。

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スプーンでいざ実食。甘口でやや濃いめの味付け。薄味ではありません。歯を使わずに上顎だけでかんでみると、、人参は上顎の裏でスッと溶けていく感じで潰せました。じゃがいもは人参より若干抵抗がありましたが、これも容易に潰すことができました。肉はやや硬めでしたが、フレーク状のため飲み込む分には全く支障がなく、消化も問題ないと思われます。

 

実際に試してみて、正直美味しいと感じました。(さすがに量が少ないので一食分のおかずにはなりませんが)

ちなみに、あの山崎製パンの「ダブルソフト」(食パン)も「ユニバーサルデザインフード」の中に入っていました。いかにも介護食品という感じのものだけではないようです。これぞまさしく誰でも食べられる食品だと思います。バリアフリー化は食品の世界にもあったようです。

 

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