時々是パン紹介記

埼玉や都内にあるパン屋さんの珍しいパンの紹介記事を中心としたブログ

防災に巻き込まれる人間心理の話

今回の記事は気象予報士の講演会で知った正常性バイアス」、「同調性バイアス」についての話です。

結論から申し上げますとこの2つのバイアスについて知っておくこととは、いざという時は周りに流されずに災害から身を守れるかもしれません。

先日テレビやラジオにも出演されている気象予報士の増田雅昭さんのWeb講演会があり、そこで災害から身を守る気象情報の使い方についてのお話を聞いてきました。

増田さんのプロフィールはこちら

caster.weathermap.co.jp

その中でこのバイアスについて紹介しており、洪水、河川の氾濫等の災害に対して情報を把握してどのようになったら逃げるかを決めておき、周りが避難していなくても、むしろ周りを巻き込むように率先して避難者になってほしいということを仰っていました。

正常性バイアス」は目の前で何かおかしいと思っても嫌なことを考えたくない自分だけは大丈夫と考えてしまう人間心理。「同調性バイアス」はやはり異常事態に対して周りのみんなが大丈夫そうだから自分も大丈夫だろうと考えてしまう人間心理です。

この二つによっていざという時に動くことができなくなってしまい災害に巻き込まれてしまうということでした。

逆にこの2つを打ち破った人だけが災害が逃れることができるということでした。

「同調性バイアス」については東日本大震災釜石市の中学生が普段から津波が来たら高いところに逃げようということを身に着けていたため、いざという時にその行動ができたため、それが他の周りの市民の逃げるきっかけとなったことも紹介されていました。これは逆に「同調性バイアス」が良い方向に働いた事例でした。

さて川の近くや崖の近くにお住まいの方等はここまで記事を見ていただいて、注意しようと思っていただいたかもしれません。ただ、そういった方でなければもしかすると、(まあ、自分の住まいは別に危険なところでもないし大丈夫かな)等と思うかもしれません。かく言う私もこの話を聞いてそのように思っていたところがあります。

しかしながら「正常性バイアス」「同調性バイアス」をネットで調べるうちに次のサイトを見つけ、これを見てあらためてハッとしました。

www.jrc.or.jp

災害は別に大雨や洪水、崖崩れだけではなく火災や地震もあると。そしてかつて自分が住んでいるマンションで鳴った火災ベルを思い出し、その時は誤報だったけどもし本当に火災だったら・・・「煙や人の動きを確認する。」⇒「本当の火災だったらすぐに逃げる。」という意識を持っていないと咄嗟に動けないかもしれないと。

ここまで読んだ方いかがでしたでしょうか。特に「同調性バイアス」から抜け出すというのはなかなか難しいと思いますが、いざという時にもしかしたら本当にこの状況は大丈夫なのかということを考えられるようになるかもしれません。特に自然災害の多い日本において、この2つをきっと覚えておいて損はないと思いますよ。

 

不定期更新。本当に気の向くままに自分の興味をもったことをアップするだけの洗練されていないブログですが、良かったら他の記事も見て行っていただけると幸いです。