時々是パン紹介記

埼玉や都内にあるパン屋さんの珍しいパンの紹介記事を中心としたブログ

コロナ状況下での心肺蘇生法 (いざという時の知識その1)

今日、地域の救命救急講習会に参加してきました。きっかけは先月、会社で職員の一人が急に体の異変を訴え、救急車で運ばれる事態になったこと。私はその人のそばにいたわけではなかったのですが、ふと(いざとなった時に自分は何かできるのか?救命講習を受けておこうか)という思いが湧いたので申し込むことにしたのです。多くの救命講習会がコロナ状況下で中止とされてしまっている中、幸いにしてうちの地域の講習会は人数を絞り、ソーシャルディスタンスを確保することで開催されていました。

 今回の記事は救命講習会で勉強した心肺蘇生法のポイントを紹介すると同時に、自分の復習とするために書きます。心肺蘇生法を既にご存知の方は復習として、知らないという方はいざという時の知識の一つとしてよろしければご活用ください。

 

20201017163812

手順1.倒れている人に意識があるかを声かけを3回することで確かめます

 

20201017163824

手順2.周りの人に助けを求めます。(119番通報、AEDの手配)

意外に大切なのが「あなたは~してください」と人を指名すること「誰か」としてしまうと(それは自分のことなのか?)と躊躇してしまい、すぐに動いてもらえないかも知れないので、指名することが良いようです。

20201017163831

手順3.呼吸を確認します。

コロナ下ではマスクをした方が殆どのため口元で呼吸を確認するのが困難です。また、「死戦期呼吸」という心停止状態で呼吸が通常と異なる状態を示すことがあります。よって胸とお腹の動きを見て呼吸を確認します。胸やお腹の動きが無い、しゃくりあげるような途切れ途切れに起きる呼吸がある等通常と異なる場合は、直ぐに心臓マッサージ(胸骨圧迫)に移行します。

 

通常の呼吸ができているか判断に自信がない場合も同様とのことでした。

20201017163739

手順4.心臓マッサージをします。

コロナ状況下では傷病者がマスクをつけていない場合等はタオルやハンカチ等の布で鼻と口を覆います。処置者も口と鼻をマスクや布で覆ってマッサージをします。一方の手に他方の手を重ね合わせて手の付け根の部分で胸の真ん中をしっかりと押します。

 20201017163801

押す深さは単三乾電池一本分で約5cmです。押す時は肘が曲がらないように注意します。また、手のひらもなるべく離さないようにします。(位置がブレてしまうため)15歳以下の子供の場合は胸の厚さの3分の1程度で押し、両手もしくは片手、乳児は手指2本で成人の時よりも力の加減が必要になります。速さは1分間に100~120回です。

緊急時に深さとか速さとか中々意識してできないと思います。その時は「遅いよりは速い方が良い」、「弱いよりは強い方が良い」と消防署の職員の方が仰っていました。

 

20201017163749

手順5.AEDを使います。

 

長くなりそうなのでAEDについては次の記事にて書きたいと思います。

なお、人工呼吸はどうなのかというところですが、現在感染症のリスクが懸念される中で、成人の場合は無理に行う必要はないようです。これは倒れた直後、血液中に酸素が残っており、心臓マッサージをすることでそれが全身に運ばれることになるからだそうです。ここでは都合書きませんが、気になった方は調べて見てください。